パームオイル廃水処理プロセスの実証試験(マレーシア)

パームオイル産業はマレーシアにおいて最も重要な産業の一つです。その生産過程で発生するパームオイル工場廃液(Palm Oil Mill Effluent: POME)は浮遊物質(SS)濃度が非常に高く、かつ油分を含む高濃度有機性廃水として知られています。現在このPOME の大部分は嫌気性ラグーン法によって処理されています。

しかし、このラグーン法はメタンや二酸化炭素などの温暖化ガスを大量に放出しており、放流水域の水質改善、地球温暖化防止、循環型社会形成の観点から新たな処理方法の確立が求められています。

本研究室ではPOME 廃液処理に新型メタン発酵リアクター(Reversible-flow Anaerobic Baffled Reactor:RABR)を適用し、処理性能評価,及び最適操作条件の検討を行なっています.このリアクターは汚泥滞留時間を長くすることが可能で、油分や繊維質の影響によって発生する汚泥のウォッシュアウトを防ぐことが可能なシステムを有しています。研究場所はマレーシアの研究機関とパームオイル工場の協力を得て、現地にパイロットスケールのリアクターを建設し、実証実験を行なっています。

谷川大輔、賀澤拓也、宮内大樹

カテゴリー: プロジェクト パーマリンク